【ざっくり解説】インフラエンジニアとは

IT-infrastructure-engineerコラム

インフラとは、インフラストラクチャ―(infrastructure)で、英語の意味としては基盤や下部構造を意味します
社会インフラと言えば、道路や鉄道、水道、発電所・電力網、通信網、港湾、空港などの構想物を指すことが多いです

つまり、縁の下の力持ちで、無くてはならないものになります

今回は「インフラエンジニア」のお話しになりますが、他の業種でもその役割の方はいたりします
ただ、このブログ的にはIT系のインフラエンジニアを指します

ITのシステムを構築する上で絶対に必要なポジションだといえるでしょう

インフラ=基盤 なのでシステム基盤部分が担当範囲になり、サーバやネットワーク機器を扱うというイメージが強いですが、プロジェクトによってはミドルウェアまで担当したりします

 

インフラエンジニアの需要

すっごい人気かといったら大人気ですと断言はできませんが、不人気だったり敬遠されるポジションではないように考えています
なんかそういうと華やかじゃなくスポットライド当たらない?みたいなイメージですが
インフラ部分はシステムには無くてはならない部分であり、メンテナンスもこまめに必要なので、ちゃんとわかっている担当者(エンドユーザー)なら大事にしてくれます

また、仕事の種類も運用保守などもありまして、障害時には引く手あまた(笑)スポットライトは当たりやすいです
逆に何もない時は暇になったり・・・(完全に現場による)
上昇志向の強い方はその時間を勉強に使ったりします

構築フェーズだと、上流工程もあって結構大変になります
でも、これはプログラミングとかも同様で、取り仕切るPM(プロジェクトマネージャー)が一番大変になります
理由はメンバーのとりまとめや直接お客さんと話すからです
PMはどっちかと言うと実機に触れる機会は減りますね

こんな感じなのでインフラエンジニアの需要は高いと思います

強いて言うなら需要と共有の関係でシステムがあるところにはインフラエンジニアがいるということにもなります
インフラエンジニア応募する人が増えたら飽和状態になってしまうかもしれませんがしばらくは大丈夫でしょう

IT業界はどんどん拡大していますし、大体の機器って最大5年でリプレースがあります
リプレースっていうのは新しい機器に変わることです
老朽化って意味合いもあるんでしょうけど、業界的な儲かるための仕組みって意味合いでもあります

つまり、インフラエンジニアの仕事はあと20年ぐらいは問題ないとみてます

ちなみに技術的なトレンドとして、サーバやネットワークは物理からクラウドへ移行しています

でも、インフラエンジニア的にそれはあまり関係ありません
オンプレミス(自社設備内設置)からクラウドに変わっただけで担当はほとんど変わらないと思います(現場の環境によりますが・・・)

 

サーバやネットワークの知識があるのは強い

インフラエンジニアと言えばサーバとネットワークが担当範囲になります
M/Wもインフラエンジニア寄りですが、現場によってはアプリケーションエンジニアが巻き取ったりします

結局前項で話した通り、ITの基盤になるフェーズなので、無くなることや極端に仕事が減ったりすることは現時点では考えにくいです

そういう意味では「つぶしが効く」仕事と考えられます

サーバとネットワークエンジニアも範囲が違うので二つとも経験があると仕事にあぶれる可能性はさらに減ります
ただ、両者は完全に畑違いなので、両方のスキルが均等に同時に活かせる現場は少ないです

案件数は私の肌で感じたところですと
サーバ:6 対 ネットワーク:4ぐらいのイメージでしょうかね

インフラエンジニアからスキルアップするとしたら、プログラマー目指すのも不可能ではないですが、キャリアプランを明示的に考えない場合は、年齢とともにPM寄りになっていきます
PMは上位レベルになっていくほど実機に触れる機会が減っていく傾向にあって、システム全体のとりまとめはもちろん、コンサルタントや提案などもすることになります
管理者の立場で立ち回るので、数十人をまとめることもあります

また、多くの分野を対応できる優秀なエンジニアをフルスタックエンジニアといいます

例えば、システム開発、ウェブ開発などの設計、開発、運用などですね
もちろんインフラ部分も含まれています、職種で言ってしまえば、インフラエンジニアからアプリケーションエンジニアまで、そしてプログラマーとしての仕事もできることです
システムの中でも垣根が違う分野を対応できるのは本当に優秀なことだと思います

まとめてしまうと
PMが役割でフルスタックエンジニアはスキルの総称です

つまり、PMが必ずしもフルスタックエンジニアでなくても問題ないですし
フルスタックエンジニアはいろいろな分野ができるので、PMに収まらないことが多いです

 

プライベートでも使える技術

知人や私のプライベートの話ですが、こういう方がいます
「ITエンジニアならPC関係だったらなんでもできるよね」と勘違いされる人がたまにいるんです

具体的にはエクセルやWordなどの作成についてや個別アプリケーションやデバイスの不具合対応だったりなどです

エンジニアとしての造詣が深い人なら可能かもしれませんが、ITエンジニアだからと言ってIT系なんでもできるわけではありません

上流工程やっている人でも書類作成は苦手な人もいますし
個別アプリケーションやデバイスは開発者に聞いてください(笑)って感じですね

とはいえ、サーバの知識はPCへ流用できますし、ネットワークの知識も自宅のネットワーク程度なら共通部分も多いです。
基本的な知識は自宅環境で問題なく使えます

ただ、プライベートという枠組みなら、WebエンジニアやWebデザインのスキルの方が利用価値が高いでしょうね

サーバ(PC)・ネットワークは基本知識があれば日常で役立てられますし、Webデザインだと副業に発展させることも可能だとおもいます

 

インフラエンジニア難易度

どの仕事もそうですが、難易度は「何を」やるのかで変わってきます
それはインフラエンジニアという職種も同様です

IT系の仕事っていうのはいろいろな職種があって、それぞれ奥が深いです
技術の流用ができたり、同じ機器や製品を使うこともあるのですが、どこの現場行ってもまったく同じ仕事内容というのは少ないです

それを難しいと考えるかは人それぞれですが
少なくとも普段から勉強しなくては新しい技術についていけなくなるし、習得スキルもどんどん忘れて行ってしまいます

 

また、プロダクト(製品)や機器によっても難易度は変わってきます
これは別の記事で書くことにします

 

各工程でも難易度が変わってくるので、同じプロジェクトでも自分が何を担当するかでレベルが違ってきます
インフラエンジニアとしての作業範囲だと以下になります

プロジェクト工程(難易度): 高い 設計 > 構築 > 運用 低い

設計はユーザに対してヒアリングを行い、それをまとめて資料にするので一番大変だと思います
ヒアリングなど取りまとめは、PM、PLレベルの方が担当することが多いですがメンバーがやることもあります

構築や運用を行う担当は完全にインフラエンジニアといえるでしょう
プロジェクトによっては、外注したりします
敷居の高さは大体 構築 > 運用 となってきますが、これには理由があって
運用フェーズだと、大体構築フェーズ作った手順書を渡されるからです

扱うプロダクトや自分が担当する作業範囲も重要ですが
難易度というのは配属する現場のお作法に左右されることも多かったりします

同じプロダクトや同じ作業範囲を実施するとしても、このお作法によって難易度というか手間が変わってくることが多いです

IT業界の中でいろいろな種類のエンジニアがいる中で、インフラエンジニアを比較すると難易度は高くないと思いますが、簡単とも言えません

勉強が必須の業界ですが、プログラマーやアプリケーションエンジニアに比べると勉強量は少なくて済む傾向があるのは事実です

難易度の幅は各役割によって違ってくるので、給料やスキルを上げたい場合は日ごろからの勉強は必要となってきますが、そこはどのエンジニアも一緒ですね

 

インフラエンジニアの範囲

インフラエンジニアが作業する範囲はインフラ部分です
それはあたりまえですよね

では、IT系のインフラ部分ってどこかというと基盤部分になってきます
具体的には機器構築になるので、サーバ機器とかネットワーク機器の設定になってきます
PCセットアップしか行わない担当者はインフラエンジニアかというとちょっと微妙な感じではありますが、サーバ担当者(インフラエンジニア)がPCセットアップすることは十分ありえます

つまり、キッティングから機器設置、設計~構築、運用までが考えられますが
インフラエンジニアというのは概念的な言葉なので、作業範囲は別にあると理解しましょう

工程説明
キッティング機器組み立てから、初期設定のことまでいう
大抵はPCのことを指すが、サーバ組み立ても同じ用語になる
機器設置(マウント)DCなどでラックにサーバを設置する
クラウドのサービスを使用するのであればこの作業は不要
設計上流工程と呼ばれるのはこのフェーズとなる
システムデザインのことで
ユーザの要件をもとに機器の設定を決める
構築設計書をもとに機器に設定をしていく
稼働試験(単体、結合)もこのフェーズとなる
運用構築が完了して、サービス開始したあとに業務を継続したり、メンテナンスを行う

 

自分たちが受け持つ範囲のことを責任範囲と定義されます
これは文字通りの意味で「自分たちの作業範囲のことであり、その部分に関して自分たちに”責任”が発生する」のことをいいます

また、その境のことを責任分界点といいます
エンジニア種別で責任分界点が決まるというよりかは担当レベルで範囲が決まってきます

例えば、サーバとネットワーク機器の境界だったり、M/W部分じゃないでしょうか

ネットワーク断が起きた時、どこまでネットワーク担当が切り分けや作業を行うのか
ネットワーク断といっても、サーバのポートがおかしいのならサーバ担当者が修繕作業を行うものでしょうし、M/Wの初期設定のトラブルはサーバ構築担当者ですが、構築後の追加設定後のトラブルはアプリ担当になる などです

こちらも現場によって変わってきますので、作業(運用)するうえで事前に責任分界点を把握しておくことは大事です

 

インフラエンジニアの給与

インフラエンジニアの給料の目安は大体年収450万円から~650万円ほどになります
こちらの記事にも記載しています

給料水準は会社によって変わってきますが、何ができるかどの工程をやるのか、またポジションなどで変わってきます
下記はあくまでも目安になりますので、参考程度にしてください

運用保守があるのに運用監視が無いのは、監視業務はインフラエンジニアかというと微妙だからです
インフラエンジニアの方も監視業務はするんですけど、そういう区分けというよりかは
IT業界ビギナーの人が担当するイメージが強いです

スキル対象年収
機器設置や構築サーバやネットワーク(クラウドも含む)~550万円
DBやストレージ~600万円
上流工程
(設計や要件定義書作成)
~650万円
運用保守システムの運用やメンテナンス~500万円
スクリプトの修正や構築補助~600万円

フルスタックエンジニアまでとは言いませんが、インフラエンジニア+別スキルを積めば、上記の給料より高くなる可能性があり、仕事の幅が格段に増えます
インフラエンジニアのスキルも深堀するのを忘れず、他のスキルも磨いていくことがこの業界で長くやっていく秘訣だと思います。

・サーバとネットワーク両方のスキルを習得する
・新製品の知識や仕様を理解する
・プログラミングのスキルも習得する
・データベースやストレージのスキルも習得する

例えば、以下のプログラミングスクールだと無料相談があったりします
イメージが付かない場合は、まずは相談してみるのもいい機会になったりします
今後の良いヒントになるかもしれませんよ

【DMM WEBCAMP 学習コース】
はじめてのプログラミングコース

とりあえず「さわってみる!」ことがエンジニアとしてのレベルアップの近道になります

 

スキルセット

ここではインフラエンジニアとして必要なスキルを説明します

「持っておきたいスキル」「あったらいいスキル」で分けますが、働く環境で全然変わってくるので自分で優先度をつけて習得していけばいいです
当然のことですが、プロジェクトによっては、必須スキルは全く変わってきますので概要レベルで記載します

日ごろから勉強していく目安として参考にしてくれたらと思います

スキルや評価のあげ方はこちらの記事も参考になります

 

あったらいいスキル

ウォント(want)なスキル
あったらいいレベルではなく、優先度は高ではないけど必要スキルと理解してください

ー上流工程
・ドキュメント作成技術
ーリーダー経験
ーコミュニケーションスキル
・取りまとめに必須なスキル
・提案力
・雑談力
・セールストーク

持っておきたいスキル

マスト(must)なスキル
顧客(現場担当者)が直接求めるスキルです
プロジェクトによって、必要スキルは変わってくるので、当面は全部持つ必要はありません

ー顧客が求める実務経験
ー個別プロダクトの知識(機能理解・操作)
・サーバOS(Windows Server、Linuxなど)
・FW(CiscoASA、Fortigateなど)
・ストレージ(NetApp、HP製品、IBM製品など)
・データベース(Oracle、MySQLなど)
・仮想化関連(VMware、Xen、Ctrixなど)
・クラウド関連(Azure、AWSなど)
ーサーバやネットワークの基本知識
ー問題提起力
ー障害復旧力

 

インフラエンジニア将来性

IT業界は頻繁に様変わりします
新しい技術が出てきたら、いち早くそれを習得すれば、仕事に困ることは少ないです

技術トレンドとしては、新技術を取り込むことは大半パフォーマンスや効率があがるので、大手企業など予算枠が大きいところは採用することが多いです

アメリカの成長企業として時価総額TOP5はすべてIT企業になります
どれだけITが発展してるかわかると思います

つまり、ITに従事しているすべてのエンジニアの将来は安泰とまで言えなくとも、手堅いといえるでしょう

ただ、そうはいっても、お互いの仕事範囲を”奪い合う”というようなことは多くなるでしょう

あくまでも一例にはなりますが、以下のようなことが考えられます

・プログラミングの仕事がRPA(自動化ツール)やAI(人工知能)に奪われる
・仮想化になることによって、ネットワーク部分の仕事がサーバ担当になる
・社内システムがクラウドサービス化することで社内SEの仕事が減る

今後もIT自体の仕事は増え続けていくとは思いますけど、各分野の仕事範囲のシェア(割合)が変動することはあるということです

その点インフラエンジニアだと、基盤部分の担当なので仕事がなくなることは少ないと思います
オンプレミスがクラウド化しても環境設定はインフラエンジニアが担当することは多いです
また、インフラエンジニアで培った知識は新しい技術が来たとしても、すぐに廃れるということもないです

 

【まとめ】興味があるなら是非!

ITインフラを作業範囲とする仕事は、今後も形や様相は変わっていきますけど、無くならないでしょうね

プログラマーとか一部のエンジニアはRPAに置き変わるような話は出ていますけど
完全には置き変わらないと思いますし、インフラ構築はほとんど対象外です
IT系のサービスが増えていけば増えていくほど需要はあるでしょうし、無くなると考える方が難しいですね

AWSやAzure構築などは自動化するかもしれないですけど、これはあくまでも初期構築レベルです
運用やメンテンナンスはなくならないだろうし、クラウドが栄えてもオンプレミスの文化もなくなりません

同様に上流工程もなくならないし、将来性は問題ないんじゃないんでしょうか

 

心配であれば、IT業界別担当ということで横展開を考えるのもありだと思います
プログラミングのスキルを習得することです
インフラエンジニアとしてもつかえますし、作業を簡略化するためのスクリプトを覚えるのは便利ですよ

 

知識を身に付けたら転職を狙ってみよう

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