リモートワーク(テレワーク)を実現する際の注意点

mobilerouterコラム

昨今、リモートワークが増えてきました
時勢ということもありますが、最近だとコロナの影響が大きいでしょうね

私としてはこのままリモートワークに移り変わればいいと思っています

もちろん業種的に難しいところもありますが、できるところは行った方がよいです
リモートワークという選択肢は絶対に必要だと感じます

でも、リモートワークを実現するにはそれ相応の環境が必要なります
パソコンのスペックというよりかは通信速度や通信量(通信容量)が重要になってきます

回線が細い・・・つまり帯域が狭いとリモート接続はできたとしても
画面描写が遅かったり、マウスポインタが飛んだり、最悪通信がプツプツ切れたりします

 

そこで当然の疑問がわいてきます

リモートワークする上での環境の目安は?
一日の通信量ってどのぐらいなの?

今回はリモートワークについて必要な環境を説明します

私はすでに(輪番制ですが)2年近くリモートワークをやっているので参考になると思います

また、通信量を節約する方法も少し記載します

 

リモートワーク(テレワーク)の必要性

今後、働き方の一つとして在宅勤務は増えていくと思います
なぜなら、働き方(やり方)によっては、効率が良くなるのは間違いないです

それには、会社側や社員側がWinWinになるような仕組みを考えるべきです

例えばですが、以下のようなアイデアがあります

・取得しづらい休暇(育児休暇など)の代わりに在宅勤務という選択肢を増やす
・出社か在宅勤務を選ばせて、在宅ワークだったら勤務時間を一時間を増やす

この先、在宅勤務の方針はきちっと確立してほしいものです

 

リモートワークの特色

メリット・デメリットに分けてざっくり説明します

■社員(雇われ側)

メリット

・場所を問わず仕事ができる
・通勤が不必要となる
・急な出社を回避できる(ときがある)
・昼食に関していろいろ節約できる

デメリット

・プライベートと仕事の堺があいまいに
・話し相手がいない

通勤が必要ないことや、ノマドワーカーという言葉もある通り、インターネットがつながるところならどこでも仕事できるのが大きなメリットです
緊急時などもリモート対応で完結できれば、出社する必要はありません
オフィス街のランチや弁当持参(作る手間)などをなくせるので、金銭面や時間の節約できるのも大きな魅力

リモートワークで良く言われることですが、自宅で仕事やるので仕事と自宅でのくつろぎの時間があいまいになってしまうことがあげられます
また、雑談できる相手がいないのも寂しいことですが、こちらは工夫次第でなんとかなるかもしれません(常時音声接続とか)


■会社(雇う側)

メリット

・家賃を減らすことができる
・交通費を減らすことができる
・緊急時に素早く対応できる
・宣伝になる

デメリット

・環境準備
・生産性が低下する可能性がある

オフィス関連の費用(賃貸、テナント料、場所代等)が発生しなくなりますが、これは完全リモートワークを実現する以外は難しいんじゃないでしょうか
リモートワークの導入の度合いによっては、支店や支社などが交通アクセスは不便だけど、コストが安い所に移転しやすいと考えます
交通費に関しても会社が出す分は減ると思いますが、社員にリモート環境を提供しなくてはいけないので、使用機材によりますが収支のプラマイはトントンかと思います

話題性の観点で言えば
例えば完全リモートワークを実現したり、求人にリモートワークを売りにすれば、会社の知名度はあがるでしょう

あとは会社にとって一番困るのは「生産性が低下する可能性」があります
生産性が下がる理由の一つとして、リモートワークによって見えない部分で社員がさぼるからです
でも、これはきちんとタスク管理すれば無くせそうですけどね

気軽にコミュニケーションが取れなくて、生産性が下がるというお話もちらほら出てますけど、常時通話のアプリを使えば問題ないような気がします

ちなみに私の職場はきちっとタスク管理されてて
Web会議や電話でコミュニケーション取るので、生産性というか作業効率は全く下がっていません
むしろ同僚や上司がいなくて気軽ですし、仕事中に大声で歌っても文句は言われませんのでストレス的に完全にフリーです

でも、これは業種によるところもありますので、環境によって差があると思います

生産性や作業効率が低下する理由は以下が挙げられます

①人の目がないので、怠ける
②子供がうるさい、身内がいると落ち着かない
③自宅の作業環境が悪い

これらに対して、ズバリ解決策を言いますと

①人の目がないので、怠ける

気合で乗り切りましょう(笑)
会社ではバリバリなのに家でこうなっちゃうのはほぼほぼ甘えです
気持ちの持ち方と集中力を持続することを考えましょう

もしかしたら、こちらの記事が役に立つかもしれません
集中できるような工夫を記載しています

仕事で成果が出るスキルアップのための勉強方法
もちろんIT業界の話がメインですが、今回は仕事で成果が出るような勉強方法を記載します。仕事自体も覚えることがたくさんあって、さらに家で勉強する時間が無い中、いかに効率的にできるか私が実践している学習方法を記載します。参考になればなによりです。


②子供がうるさい、身内がいると落ち着かない

結論を言うと、子供は妻(夫)にまかせましょう、または部屋を別にしましょう

私の場合は妻が専業主婦ということもあり、何とかしてもらってますが
共働きで家族全員が家にいる場合は、いかに自分のパーソナルスペースが作れるかが鍵となります

 

③自宅の作業環境が悪い

こちらは仕事に臨むにあたっての環境のことを言ってます

具体的にはPC、ネット環境はもちろん
椅子だったり、机だったりです

もう満足するものに代えてください(笑)
在宅環境を整えるということはお金はかかりますけど、何もこれらは仕事だけで使うものではありませんので、考えようによってはコスパが良くなるということです

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今回は通信機器に関して次の章で詳しく説明します

 

在宅勤務ができるようになったわけ

こちらはズバリ、通信機器の品質が上がったからです

もっと詳しく言ってしまうと、昔に比べて帯域幅が増えたり、便利なツールが増えたからです

在宅で作業をする場合はリモートデスクトップ(RDP)やターミナルなどのリモートビューワーを使用して会社の環境に接続します

会社のポリシーによってはセキュリティ向上のためVPNなどもあわせて使用する場合があります

今回はVPN+リモートデスクトップを使ったときどのぐらい通信量があるか調べてみます

また、通信量だけでなく、どのぐらいの通信速度が必要かも合わせて調べてみます

通信量

通信量とは通信容量とも言い、インターネット、メール、アプリなどデータ通信をする際に必要となるパケット通信の容量です

インターネットを経由する通信に対してお金がかかったり、制限がかかるのです

リモートデスクトップの通信量はどのぐらい?

リモートデスクトップ接続を行った場合の通信量目安は1時間当たり300MB~400MB程度と言われています

これはあくまでも目安で「作業内容」「画質」「操作頻度」などで通信量は変わってきます

・・・と前置きしたうえで、実際に調べてみました

以下は私が実際に仕事をして調べた結果ですが、環境や作業内容は人それぞれ変わってきますので、あくまでも一つのケースとして参考にしてください

条件1:
・RPD接続は常時
・ローカル⇔接続先に対してのファイルのアップ・ダウンロードはあまり行わなかった
・Web会議(Zoom、Webex、Google Meet、Teamsなど)はしていない

利用時間通信量目安
1日/8時間300~350MB
20日間6000MB~7000MB(6GB~7GB)

 

条件2:
・RDP接続は常時
・ローカル⇔接続先に対してのファイルのアップ・ダウンロードは頻繁に行った
・Web会議(Zoom、Webex、Google Meet、Teamsなど)はしていない

利用時間通信量目安
1日/8時間600~850MB
20日間12000MB~17000MB(12GB~17GB)

 

条件3:
・RDP接続は常時
・ローカル⇔接続先に対してのファイルのアップ・ダウンロードは頻繁に行った
・Web会議(Zoom、Webex、Google Meet、Teamsなど)は2h程度実施

利用時間通信量目安
1日/8時間1200MB~1500MB(1.2GB~1.5GB)
20日間24000MB~30000MB(24GB~30GB)

 

RDP接続しての接続先の作業は「リモート接続先の中で完結する」ので通信量はあまり変わりません
とはいえ、マウスジェスチャーや画面更新頻度が多い場合はその限りではありません

また、ローカルにファイルをダウンロードしたり、メールもクラウドベースやWebベースではなく、ローカルにダウンロードする形であれば通信量は増加します

Web会議のあるなしも通信量に大きく影響します

 

 

Web会議の通信量はどのぐらい?

参考までにWeb会議の通信量ですが、こちらも使い方によって大きく変わります
Web会議が重く感じたら、以下の点を注意してみてはいかがでしょうか
かなり変わると思います

・必要のない顔出しをやめる
・解像度の設定を見直す
・発言しない場合はミュートにする

Web会議はツールの種類によって、若干の変動がありますが
顔出しの場合は1時間で500MB~600MBは通信量が発生すると考えるべきです
ちなみに顔出しやめると、この10分の1ぐらいの通信量になるので、映像が通信に及ぼす影響が大きいのがわかるでしょう

 

ちなみに、データ通信量を節約する方法をご存知でしょうか?

下図をご確認ください
データ通信は作業用PC(自宅PC)とデータのやり取りをするから発生するのです

つまり、遠隔地(職場など)と直接データのやり取りをしなければいいのです
遠隔地の同一ネットワーク上に踏み台サーバを置いて、そこにリモートデスクトップでログインし
踏み台サーバとファイルサーバや作業対象サーバ間でデータのやり取りを完結すればいいのです

ちなみに自宅PCから踏み台サーバへリモートデスクトップでアクセスするのはデータ通信は発生します
しかし、ほとんどが描写の更新とマウスジェスチャ―の通信が発生するにとどまり
通信容量はほとんどかからないのです

①自宅PC ②踏み台サーバ ③ファイルサーバや作業対象サーバ 緑点線:リモートデスクトップで接続data-setuyaku

RDP接続に関しては、安全面の観点からVPNもあわせて使用することをおすすめします

 

Windows 10 でリモート接続する方法
時勢柄リモート接続の要件が増えてると思いますので簡単にまとめてみました。リモート接続する場合はVPNやSSHを使用しセキュアな接続を心がけましょう。要点だけ押さえれば問題ないです。最近はクラウドサービスが多くなってきたのでネットセキュリティの知識はつけるべきです。

 

通信速度

仕事内容にもよりますが、通信速度が遅いとスムーズに作業できないこともあるでしょう
あまりにも遅すぎると仕事自体ができなくなります

通信速度は5Mbps以上あれば、問題なく仕事はできると思いますが
100MB以上のファイルを頻繁にやり取りするなら、少しストレスを感じるかもしれません

Web会議があることや動画を閲覧する場合を考慮すると、10Mbps以上は欲しいところです

 

通信機器の必要スペック

まとめてみると
仮に1時間あたりの通信量を50~100MBとすると、9時~17時(8時間)利用をすると、1GBぐらいが必要となりますが、これはあくまでもひとつのケースとなります

一般的な企業で平日仕事をすると~3GBぐらいの利用になる可能性もあります
その場合でしたら、平日20日間使用したとして60GBぐらいでしょうか

私の仕事の場合だと、一か所(職場)にリモートデスクトップ接続すれば、それでほぼ完結するため、通信量の目安は1時間当たり最大で30~50MB程度でした

これは一つの環境の結果なので、あくまでも目安とお考え下さい
また、画質や操作頻度などにより通信量は大きく変わってくると思います

正確に計測するのであれば、ご自身の環境でがっつり業務をしていただければと思います

自分が仕事で使用する通信量を測るには、大体一週間ぐらい計測して一番通信量が多かった日を参考にします

 

結論として、以下の要件の通信機器が必要となります

通信速度: 5~10Mbps
通信量:  60GB以上/月

 

在宅勤務であれば自宅のネット回線を使用すると場合がありますが、上記の要件は満たしていると思います
※Googleで「speedtest」と検索すると、インターネット速度テストができます

私の場合はこんな感じでした

通信速度: 15.7Mbps以上
通信量:  無制限

speedtest-kekka

要件を満たしてない場合は・・・
「自宅のインターネット環境を改善する」「導入が簡単にできるモバイルルータを用意しましょう」

 

 

リモートワークで使えるモバイルルータ

自宅でリモートワークをする場合、すでに使用しているインターネット回線を使えば通信費はかかりません
しかも、大抵の自宅環境はリモートワークする上で差し支えないほどの通信速度です

なので、ここではモバイルルータを紹介します

モバイルルータの利点はいろいろあります

・有線の環境と違って開通工事が必要ない
・ノマドワークができる

 

リモートワークが実現できるモバイルルータ

実現できるといっても、もちろん水準があると思います
業務にWeb会議はもちろんですが、動画閲覧が入ってくると重くなります

つまり、「ストレスなく」「サクサク動く」「余裕をもって」使用できるを基準と考えたほうが良いでしょう

動画閲覧を加味するのであれば、以下のスペックはほしいところ

通信速度: 5~20Mbps
通信量: 3GB/1日あたり

 

また、モバイルルータ選定は次のことも気を付ける必要があります

 

■暗号化方式
WiFi通信のセキュリティ強度としてWEP・TKIP・AESなどの暗号化方式があります
WEPだけでなく、TKIPかAESがあれば問題ありません
大抵の機器はあるので心配不要です

wifi-security

■制限
制限というのは
1日で通信量〇〇GB使ってしまったら、翌日〇Kbpsしかスピードが出せなくなるなどの上限を超えた後のペナルティみたいなものです
機器によっては、制限近くになったら通知してくれるものもありますが、リモートワークする上で意識できるものではないと思います
今回は制限にかかりにくい比較的大容量のものを条件として紹介します

■最低利用期間・解約事務手数料
解約時の条件です
こちらは契約によって変わってくるので個別に明記いたします

 

それでは、以下に条件を満たしたモバイルルータを紹介します

DTI WiMAX2+ 使い放題の超高速モバイルサービス

料金プラン初期費用月額費用通信量(1日)通信量(1月)
DTI WiMAX 2+ ギガ放題プラン (3年)3300円1~2か月目:0円
3か月目:2849円
4か月目~:4136円
直近3日で10GB無制限
DTI WiMAX 2+ モバイルプラン (3年)6050円1~2か月目:0円
3か月目~:3850円
直近3日で10GB最大7GB
通信速度機器:Speed Wi-Fi NEXT WX06
下り最大220Mbpsまたは110Mbps、上り75Mbps
制限両プランとも直近3日間の通信量の合計が10GB以上となった場合、ネットワーク混雑時間帯(18時頃から翌日2時頃)にかけて、通信速度をおおむね1Mbpsに制限します
モバイルプランは月間通信量7GB超えた場合は当月末までの通信速度を送受信最大128kbpsに制限します
最低利用期間
解約事務手数料
・契約期間は3年単位で自動更新となります
・更新月以外の解約は最初の12カ月間は別途20,900円、13カ月目~24カ月目は15,400円、25カ月目~36カ月目は10,450円、38カ月以降は10,450円が発生します

DTI WiMAX2+「DTI WiMAX 2+ ギガ放題プラン (3年)」を選べば問題ないと思います
※契約時には必ず事前に本家サイトで条件を確認しましょう

 

 

最後に

 

リモートワークを実現・快適にするうえで
通信速度や通信量はどのぐらい必要なのか実現可能なモバイルルータはどれなのかを説明しました

よっぽど細い回線では無ければ、リモートワーク自体は可能だと思いますが、ご自身がどれだけの通信速度や通信量が必要なのかを把握することは重要です

リモートで作業するときにレスポンスが遅ければ
ただでさえ、ストレスがたまる仕事(?)にますますストレスを感じることになってしまいます

必要な知識やツールを用意して、これからまだまだ続く(・・・と思われる)在宅勤務に備えましょう

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