今回はConoHa WINGの契約(登録)からWordPressでホームページ公開までを説明していきます
ちなみにアカウント作成からホームページ公開までの所要時間は20分から40分ぐらいでしょうか
一応、この手順を作るため、新規で登録をして確認しましたが15分で終わりました
経験者なので15分という時間は参考にならないかもしれませんね
私の感覚ですが、ホームページ公開する前に、約3割の人が手順がわからず、途中で辞めてしまう傾向があります
初心者さんはゆっくり時間かけて作業したほうがいいと思いますけど、この手順があれば30分以内で終わってしまうでしょう
是非、参考にしてください
作業の流れを簡単に説明すると以下となります
2.ConoHaにログインして管理画面よりサーバ構築
3.独自ドメイン作成
4.WordPressインストール
ConoHaの特徴
ConoHaといえばこちらのメニューになります
ConoHaはマルチドメインに対応したレンタルサーバーです
しかも作成ドメインに数量制限はないので、無制限ということになります
マルチドメインとは「一つのサーバー内で複数の異なる独自ドメインを同時利用できる」ことです
もっと簡単に言うと、1アカウントで複数のホームページを運用できるわけです
作り方のイメージとしては、サーバ内で独自ドメインごとにフォルダ分けをします
1アカウント = 1サーバ = 複数のドメイン運用 = 複数のホームページ運用
もちろん、デメリットもあります
一つのサーバがダウンしたら、その中で作成しているホームページがすべて閲覧できなくなることです
ConoHaはSLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)を導入していないので、実際に障害があると長引く可能性があります
とはいえ、そんな障害はめったに発生しないので、気にする必要はありません
数十分停まることによるインパクトが大きいのであれば、SLAを導入しているレンタルサーバーを契約することをおすすめします
ちなみにConoHaの稼働率はこのようになっています
品質保証値 | サーバーの月間稼働率が99.99%以上であること |
障害の定義 | 利用中のサーバーに完全にアクセスができなくなった場合をいいます |
かっちりきっちりわかりやすく定義しています
そして、大抵どこのSLAもそうですが「計画的、もしくは緊急で行ったメンテナンス」はSLAに該当しません
SLAの詳細については、公式サイトを確認してください
あとは複数ドメインを運用するとそれだけアクセス数が増えますので、パフォーマンス低下が気になります
ホームページの表示サイトが遅いともろSEOにも影響が出ます
私は以下の水準でプランを選定しています
ただ、記事量や画像量によってパフォーマンスは変わってきます
あくまでも下記は私の基準になります
5~9個のホームページを運用・・・スタンダード以上
10~個のホームページを運用・・・プレミアム
商売や生業でホームページを作って運用していて、アクセス数が極端に多い場合はプレミアム以上を利用すればいいと思いますし、そうでなければスタンダードで様子を見てはいかがでしょうか
個人利用なら、ベーシック
商用利用なら、スタンダード以上であれば、問題ないと思います
一日合計数万アクセス出なければスタンダードで問題ないと思います(ホームページのコンテンツや作り方にもよりますが)
ホームページ公開までの手順
ここからはConoHaでのホームページ公開を説明します
作業の流れは先ほど説明しましたが、今回は別環境で作ったWordPressのバックアップを復元するので、その手順も盛り込みます
2.ConoHaにログインして管理画面よりサーバ構築
3.独自ドメイン作成
4.WordPressインストール
2.ConoHaにログインして管理画面よりサーバ構築
3.独自ドメイン作成
4.WordPressインストール
5.作成したドメインにWordPressをリストア
テスト環境という別環境で(XAMPP)でWordPress動かしてて、そのバックアップを新環境(ConoHa)で復元(リストア)する流れです
尚、独自ドメイン自体はテスト環境では使っておらず、http://localhost~でアクセスしていました
なので、ConoHaで公開するときは新しく独自ドメインを取得します
アカウント作成手順★
1.ConoHaからログインして「今すぐアカウント登録」をクリックします
2.アカウントがない方はアカウントを作成しましょう
① | メールアドレス | ConoHaからの連絡を受け取るメールアドレスになります 同時にConoHaの管理コンソールにログインするIDとなります |
② | パスワード | ConoHaにログインするパスワードとなります |
「今すぐアカウント登録」をクリックします
3.プランを選択します
プラン画面(1/2)
① | 料金タイプ | 「WINGパック」「通常料金」どちらかを選びます 割安なので「WINGパック」でいいと思います |
② | プラン | 「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」から選びます |
③ | 初期ドメイン | 後に独自ドメインを使うのであれば、デフォルトで問題ありません |
④ | サーバー名 | 特に指定が無ければ、デフォルトで問題ありません |
プラン画面(2/2)
① | WordPressかんたんセットアップ | WordPressを利用するのであれば「利用する」一択 WordPressを利用しないのであれば②~⑦は入力の必要なし |
② | セットアップ方法 | 「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」から選びます |
③ | 独自ドメイン設定 | 後に独自ドメインを使うのであれば、デフォルトで問題ありません |
④ | サーバー名 | 特に指定が無ければ、デフォルトで問題ありません |
⑤ | 作成サイト名 | 作成するサイト名です |
⑥ | WordPressユーザー名 | WordPressにログインするユーザ名です |
⑦ | WordPressパスワード | WordPressにログインするパスワードです |
⑧ | WordPressテーマ | WordPressのテーマを別途インストールします こちらの選択肢以外にもありますので、詳細は以下のリンクを参考 |
すべて入力し終わったら「次へ」をクリックします
4.お客様情報入力画面となります
アカウントと個人情報の紐づけを行います
5.SMS(ショートメール)にて本人確認をします
ご自分の電話番号を入力して「SMS認証」をクリックします
6.確認コードが記載されたSMSがスマホ(携帯電話)に届きます
その確認コードを入力して「認証する」をクリックします
7.クレジットカード情報を登録します
お支払方法を「クレジット」に選択した方対象となります
ちなみにクレジットカード情報は管理画面からも削除や追加などもできます
8.すべて登録が完了したら、そのまま管理画面が開きます
レンタルサーバー契約までとてもスピーディーでした
ConoHaにてサーバ構築
この章では以下3つを行います
②WordPressをインストール
③WebサイトのSSL化
ConoHaの場合だと、TOPページから簡単に進めることができます
契約と同時にすでにサーバーが用意されていることになります
①独自ドメインの設定
ホームページを公開するにあたって、ホスト名やドメインが決まっているのであれば、独自ドメインを作成しましょう
ただ、契約時に独自ドメインを作成する流れになっているので、この時点でもうできている想定です
ここでは念のため、ドメイン作成方法を記載します
1.「ドメイン」をクリックします
2.「無料独自ドメインを設定しますか?」のメッセージが出ますので「ドメイン新規取得」を選び「追加する」をクリックします
3.利用できるドメインを検索します
hogehoge12345.comを作りたい場合は「hogehoge12345.com」を入力してを選ぶわけです
4.ドメイン候補がいろいろ出てくるので、お好きなものを選んで「カートに追加」をクリックします
既に用意したドメインは、もう使うことはできません
ドメイン作成とは世界でただ一つのアドレスを選ぶことなんです
5.ドメインの種類によるのですが、必要な情報入力無しに最終確認までいきます
選んだドメインに問題が無ければ「決定」をクリックします
6.ドメインの種類によるのですが、必要な情報入力無しに最終確認までいきます
選んだドメインに問題が無ければ「決定」をクリックします
②WordPressインストール
1.WordPressをインストールします(初回インストール前提で話を進めます)
契約時にWordPressを作成する流れになっているので、この時点では既に1つはできている想定となります
① | インストール方法 | はじめてホームページをするなら、WordPressを新規インストールすることになります |
② | URL | サイトのURLです。独自ドメイン設定を行っていればその値となります |
③ | サイト名 | サイトのタイトルです(例:Mすた) |
④ | メールアドレス | パスワードの再設定等の際の連絡先となるメールアドレスです |
⑤ | ユーザー名 | WordPressにログインするユーザ名です |
⑥ | パスワード | WordPressにログインするパスワードです |
⑦ | データベース | データベース名は、WordPressで使用するデータベースの名前です ユーザ名は、データベースを利用できるユーザ名です パスワードは、データベースを利用する際のパスワードです |
⑧ | コントロールパネルプラグイン | ConoHa WINGのWebに関する設定がWordPress上でも設定可能なプラグインをインストールします |
⑨ | 自動キャッシュクリアプラグイン | WordPressの記事を投稿した際に、ConoHa WING上のコンテンツキャッシュを自動でクリアするプラグインをインストールします |
WordPressをインストールしたら、正常にアクセスできる確認しましょう
1.作成したWordPressをクリックします
2.赤枠のリンクが管理画面となります
WordPress管理画面URLにアクセスできれば完了です(この場合はhttp://hogehoge12345.com/wp-admin/です)
③WebサイトのSSL化
WebサイトのSSL化というのは「http over SSL」のことで、SSLは暗号化のことを言います
契約時にWordPressを作成する流れになっているので、この時点では既にできあがっていることになります
これはセキュリティ面での向上が期待できるし、SEO的にも必須の項目です
1.取得したドメインをSSL化します
左メニューの「サイト管理」ー「サイトセキュリティ」から「独自SSL」の項目が該当します
無料独自SSLかオプション独自SSLを選びます
指定が無ければ無料独自SSLを選び、ONにすればいいわけです(”利用中”になってればOK)
2.その後、左メニューの「サイト管理」ー「サイト設定」からSSL有効化をクリックします
1で”利用中”になっていれば、この作業はいりません
3.WordPress管理画面URLにアクセスできれば完了です(この場合はhttps://hogehoge12345.com/wp-admin/です)
ちなみの場合によってはSSL有効化まで数分かかります
作成したドメインにWordPressをリストア
ConoHa WINGでリストアする場合の準備として、ファイルのアップロードについて説明します
左メニューから「サイト管理」ー「ファイルマネージャー」を選びます
「ファイルマネージャー」画面になります
WordPressのディレクトリ構成はこんな感じです
ホームページのコンテンツはデフォルトだと「public_html」配下に配置されます
つまり、リストアするときはバックアップしたファイル群をpublic_html配下に置けばいいわけです
(今回はWordPressプラグインBackWPupでバックアップしたものを使います)
すでにあるデフォルトのpublic_htmlをバックアップしたければ、ローカルにダウンロードしておけばいいと思います
「そんなのめんどくせぇぜ」って方は、最低でもpublic_html直下にある対象のドメインの.htaccessは保存しておきます
後で差し替える可能性があります
もうひとつ注意点があります
大容量のファイルのやり取りする場合はFTPソフトを使ってやり取りをしましょう
1.FTPアカウントは以下から作成します
左メニューの「サイト管理」ー「FTP」から「FTPアカウント」をクリックします
① | ユーザー名 | FTPでログインするときのユーザー名です |
② | パスワード | FTPでログインするときのユーザー名に紐づいたパスワードです |
③ | 接続許可ディレクトリ | セキュリティ的にアクセス先を制限させたいときに使いますので、自分自身がアクセスするなら「すべて許可」でいいでしょう |
おすすめのFTPソフト
いろいろありますが、FFFTPでいいと思います
職場でも使ってることもあり、アヒルのやつもいいかなと思ったんですが(かわいいし)
今使っているホームページ保守用のパソコンと合わないのか、なんなのか・・・自分の環境じゃあまりイケてません
ファイル開きっぱなしだとたまにクラッシュして落ちてしまうし、DLに必要以上に時間がかかるような気がする・・・
あと、レジューム関連の機能が弱いのか、うちの回線が不安定なのかわかりませんが、固まってしまうことが多々ありました
FFFTPじゃ今のところそういうことは起こってませんね
リストア後の環境設定
リストアの手順は以下となります
尚、バックアップファイルはローカル(自身のPC)にあるものとします
2.WordPressのアドレスとサイトアドレスを変更する
3.MYSQLにログイン
4.インポート及びMYSQLの設定変更
5..htaccessをデフォルトのものに差し替え ←自分の環境では必要なかった
1.ConoHaのpublic_htmlにバックアップファイルを配置します
wp-admin、wp-content、wp-includesがある階層をそのままFTPで転送して上書きしてください
2.WordPressの左メニューから「設定」> 「一般」を選んで、WordPressアドレスとサイトアドレスを変更します
3.MYSQLにログインします
左メニューから「サイト管理」ー「データベース」を選びます
MYSQLにログインするためには、管理ツールの「phpMyAdmin」をクリックするとログイン画面が表示されます
そのログイン画面に上図の「ユーザー名」「パスワード」の値を入力します
4.phpMyAdminにログインして、DBを選択する → 右側にインポートというメニューが出るのでクリック
ファイルを選択をクリックして、拡張子.zipを選択する(事前に取得しているDBバックアップ)
下にある「インポート」をクリック
DBのリストアが完了するので、左メニューのwp_optionsをクリックして、右側のoption_name:siteurlを編集クリックして、option_valueを今回発行したドメインに変更する
5..htaccessをデフォルトのものに差し替え ←自分の環境では必要なかった
リダイレクトエラー
サイト運用をしていると、Google Search Consoleを利用することが多いと思います
そして、ある日こんなエラーが・・・
詳細を見たら、http://www~でした
これはレンタルサーバーなどを契約すると、ドメインにWWWありのものが用意されます
通常、自動でWWW無しにリダイレクト(設定はレンタルサーバー各社による)するんですが、稀にエラーを起こしたりします
このエラーの原因はコンテンツキャッシュで、これをオフにすれば解決する可能性が高いです
「サイト管理」>「高速化」>「キャッシュ」から、変更します
デフォルトは「ON(すべてのコンテンツ)」になっているので、OFFに変更します
最後に
今回はConoHaの登録からホームページ公開まで説明しましたが、無事設定できましたでしょうか
こういうのは大体の仕組みと手順を理解し、その認識のもと進めていけば他でも応用利くと思います
例えば、エックスサーバとかロリポップとかも同様ですね
私はエンジニアなので、初見でも何となくできるかもしれませんが、業界の方じゃないとつらいと思います
レンタルサーバ界隈に関してはそれぞれボリューミーなヘルプやサポートも用意されているので積極的に使っていくことをおすすめします
こういうヘルプって、他のユーザさんがつまづくところをベースに作り挙げていくので、ピンポイントで解決する場合が多いです