PortChannel

Etherchnnelでいろいろ試してみます
ciscoのコマンドで言うと”portchannel”というコマンドになります

Portchannelの設定をする

SW-1
fa1/0/9,11でポートチャネルを設定する(VLANアクセスポートベース)
SW-1(config-if)# interface Port-channel1
SW-1(config-if)# switchport access vlan 200
SW-1(config-if)# switchport mode access

SW-1(config-if)#interface FastEthernet1/0/9
SW-1(config-if)# channel-group 1 mode on
SW-1(config-if)#interface FastEthernet1/0/11
SW-1(config-if)# channel-group 1 mode on
 
interface Vlan200
ip address 192.168.3.1 255.255.255.0

設定を確認
SW-1(config-if)#do sh run
~省略~
interface Port-channel1
switchport access vlan 200
switchport mode access
!
~省略~
interface FastEthernet1/0/9
switchport access vlan 200 
switchport mode access 
channel-group 1 mode on
!
~省略~
interface FastEthernet1/0/11
switchport access vlan 200 
switchport mode access 
channel-group 1 mode on
!

ポートチャネルに設定したVLAN(アクセスポート)の設定が
“channel-group 1 mode on” を各インターフェースに設定時点でコピーされる

ちなみに、PO1 fa1/0/9 fa1/0/11 それぞれに
VLANの設定が入っていないと、チャネルとして機能しない

SW-2
fa1/0/9,11でポートチャネルを設定する(ルーテッドポートベース)
SW-2(config-if)#interface Port-channel1
SW-2(config-if)# no switchport
SW-2(config-if)# ip address 192.168.3.2 255.255.255.0
SW-2(config-if)#!
SW-2(config-if)#interface FastEthernet1/0/9
SW-2(config-if)# channel-group 2 mode on
Command rejected (Port-channel2, Fa1/0/9): Either port is L2 and port-channel is L3, or vice-versa
SW-2(config-if)#!
SW-2(config-if)#interface FastEthernet1/0/11
SW-2(config-if)# channel-group 2 mode on
Command rejected (Port-channel2, Fa1/0/11): Either port is L2 and port-channel is L3, or vice-versa     
↑エラーメッセージがでる

ルーテッドポートの場合は事前に各インターフェースを事前に”no switchport”の設定を入れておかなければいけない
SW-2(config-if)#interface Port-channel1
SW-2(config-if)# no switchport
SW-2(config-if)# ip address 192.168.3.2 255.255.255.0
SW-2(config-if)#!
SW-2(config-if)#interface FastEthernet1/0/9
SW-2(config-if)#no switchport 
SW-2(config-if)# channel-group 2 mode on
SW-2(config-if)#interface FastEthernet1/0/11
SW-2(config-if)#no switchport 
SW-2(config-if)# channel-group 2 mode on

尚、この2つの機器間では通信が可能
SW-1(192.168.11.1 SVI) — SW-2(192.168.11.2 routed)

設定してあるチャネルグループを設定変更、追加する場合は
必ず、ポートチャネル自体に設定する

ポートチャネルのメンバーポートに設定してしまうと
以下のような状態になり、通信断になってしまう

それぞれのポートの”sh int”の結果Port-channel1 is down, line protocol is down (notconnect)
FastEthernet1/0/9 is up, line protocol is up (suspended)
FastEthernet1/0/11 is up, line protocol is up (suspended)

Portchannel削除

チャネルグループ内から実インターフェースの削除
実インターフェースをチャネルグループの設定から削除すると、そのチャネルグループと別のポートとして動作し、ループの可能性があるので事前にshutdownしておく
SW-1(config)#int fa1/0/9
SW-1(config-if)# shutdown

ポート0/9からチャネルグループの設定を削除する
SW-1(config-if)# no channel-group

チャネルグループ全体の削除
チャネルグループ自体を削除すると、そのチャネルグループと別のポートとして動作し、ループの可能性があるので事前にshutdownしておく
SW-1(config)# int range int fa1/0/9 , fa1/0/11
SW-1(config-if-range)# shutdown
SW-1(config-if-range)# exit

チャネルグループ1を削除する。ポート0/9、0/11に設定されているchannel-group modeコマンドも自動的に削除される
SW-1(config)# no interface port-channel 1

Portchanne修正

ポートチャネルインターフェースに設定を追加(今回はトランクポートにVLAN追加)
設定確認
SW-1#sh run
interface Port-channel2
switchport trunk encapsulation dot1q
switchport trunk allowed vlan 10,20
!
interface FastEthernet1/0/9
switchport trunk encapsulation dot1q
switchport trunk allowed vlan 10,20
channel-group 2 mode on
!
interface FastEthernet1/0/11
switchport trunk encapsulation dot1q
switchport trunk allowed vlan 10,20
channel-group 2 mode on
 
SW-1#conf t
SW-1(config)#int po2
SW-1(config-if)#switchport trunk allowed vlan add 200

switchport trunk allowed vlan 200     × ←既存の設定に上書きしてしまう
switchport trunk allowed vlan add 200   ○ ←既存の設定に追加する

ポートチャネルに設定を追加する場合は、ポートチャネルに直接設定すると
そのチャネルグループに所属している実インターフェースに自動で設定が追加される
実インターフェースに設定した場合は、ポートチャネルとその実インターフェースががリンクダウンしてしまう

【まとめ】

ルーテッド、スイッチポート問わず、実インターフェースにチャネルグループ割り当ててから
ポートチャネルの詳細設定を行う

そうすることにより、実インターフェースに設定がコピーされる

configで正常に設定されたものを流し込むのは問題ないが、手動で設定する場合は
設定順などに注意すること

<<設定順番>>(L3の場合)

事前作業

実インターフェースにアドレスが振られてないことが確認
実インターフェースがルーテッドポートになっていることを確認

誤:

ポートチャネルインターフェース設定

実インターフェースにチャネルグループ割り当て
(設定がコピーされない)

正:

実インターフェースにチャネルグループ割り当て

ポートチャネルインターフェース設定を追加する
(設定がコピーされる)

※ポートチャネルを作ってなくても実インターフェースに割り当てたタイミングで自動で作られる

SW-1(config-if)#int fa1/0/5
SW-1(config-if)#channel-group 3 mode on
Creating a port-channel interface Port-channel 3

<<設定順番>>(L2の場合)

事前作業

実インターフェースがswitchportになっていることを確認

誤:
ポートチャネルインターフェース設定

実インターフェースにチャネルグループ割り当て
(設定がコピーされない)

正:
実インターフェースにチャネルグループ割り当て

ポートチャネルインターフェース設定を追加する
(設定がコピーされる)

※ポートチャネルは元から無くても作られる

SW-1(config-if)#int fa1/0/5
SW-1(config-if)#channel-group 3 mode on
Creating a port-channel interface Port-channel 3


【その他の検証結果】

―対象の実インターフェースにチャネルグループ(channel-group 1 mode on)の紐付がある状態で
 ポートチャネル(po1)に設定をいれると実インターフェースにその設定が反映される

―対象の実インターフェースにチャネルグループ(channel-group 1 mode on)の紐付がある状態で
 ポートチャネル(po1)の設定を削除すると実インターフェースのその設定が削除される

―対象の実インターフェースにチャネルグループ(channel-group 1 mode on)の紐付がある状態で
 実インターフェースに設定をいれても、その設定がポートチャネル(po1)に反映されない

―対象の実インターフェースにチャネルグループ(channel-group 1 mode on)の紐付がある状態で
 実インターフェースの設定を削除しても、その設定がポートチャネル(po1)から削除されない

―対象の実インターフェースからチャネルグループの設定(channel-group 2 mode on)を削除すると
 既存の設定はそのまま残る

―ポートチャネル(po1)の設定が入っている状態で
 対象の実インターフェースにチャネルグループの設定(channel-group 2 mode on)をすると
 ポートチャネルの設定は対象の実インターフェースにコピーされない

※ここでいう”設定”とは、以下のものが対象となる
 ・switchport access vlan 500
 ・switchport mode access
 ・switchport trunk encapsulation dot1q
 ・switchport trunk allowed vlan 10,20

また、ポートチャネル上で設定したものがコピーや削除の対象となるのであって
それ以外の既存の設定に関してはそのままとなる
下の例でいえば、星印のものが残る

例:
interface Port-channel1
switchport access vlan 200     ←追加・削除 実施
switchport mode access     ←追加・削除 実施
 
interface FastEthernet1/0/9
switchport access vlan 200
switchport mode access
switchport port-security aging time 1 
channel-group 1 mode on
!
interface FastEthernet1/0/11
switchport access vlan 200
switchport mode access
switchport port-security aging time 1 
channel-group 1 mode on

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