専用サーバーの利用用途として「自分専用に使いたい」っていうのがあります
単純に要件だったり、セキュリティ的な意味合いだったり、自由度を満たせるものとしてです
とりあえず、単純なホームページ作成以外の利用用途だったら、専用サーバーと契約してもいいんじゃないかと思っています
また、専用サーバーと言っても「物理」「仮想」と両方あります
専用サーバーにも種類があります
それぞれの特徴を知って、うまく利用していきましょう
ざっくりと大きな違いを解説すると、運用のしやすさ、コスト、安定性の違いがあります
スペック要件さえ満たせれば、何も考えずにどちらでも使っていい状況もあるかもしれませんが
どういうものかを知っていれば、より具体的に選定することが可能なのです
この記事はレンタルサーバー中級者以上ですかね
知識として知っておけばサーバーをさらによりよく利用できるヒントになります
充実したサーバー運営ライフを目指してみてはいかがでしょうか!
今回はレンタルサーバー業者の専用サーバー選びとして「物理」「仮想」のどのメニューを選んでいいか説明します
専用サーバーとは?(復習です)
当サイトはレンタルサーバーの記事も多いので、既に理解してくれてる人も多いと思っていますが、まずは復習としてその説明をしますね
専用サーバーは専有に利用できるというのがポイントです
名前のとおりで、大体の人がイメージしやすいかと思います
利用者が共用利用ではなく、サーバーを完全に所有して、独占的に利用する形式となります
自由度の高いカスタマイズや安定したパフォーマンス、セキュリティが共用サーバーより高くなります
・リソースを独占利用できるので安定したパフォーマンスが期待できる
・”専用”なので、自由にカスタマイズがしやすい
・共用部分が少なくなるので、セキュリティが高くなる
専用サーバーの一番のいいところは、安定したパフォーマンス、つまりパワフルに動いてくれることです
これは他の人とサーバーをシェアしなくていいので、たくさんの人が同時にウェブサイトを使ったり、大量のデータを処理したりしても、問題なく動き続けるからです
だから、ウェブサイトやアプリがたくさんのアクセスやパワーを必要とする場合は、専用サーバーが一番良い選択になることもあります
また、専用サーバーではセキュリティ、つまり安全面でも自由にコントロールできます
自分でセキュリティをカスタマイズできるので、大切なデータやプライバシーをしっかり守ることができます
例えば、サーバーに物理的にアクセスできる人を制限したり、特別なファイアウォールを設置したりすることもできます
要するに、専用サーバーを使うと、できることがたくさん増えるということです。
でも、気をつけることもあります
専用サーバーは共用サーバーよりもお金がかかることが多いし、サーバー自体の管理範囲が大きいし、セキュリティ対策をしたりするのも、自分でやらないといけません
自由にいろいろできる分、やったことに対しては自分で責任を持たなきゃいけないんです(いいところが逆に大変なところになることもあります)
例えば、サーバーの機械やネットワークを管理したり、新しいバージョンにアップデートしたり、データをバックアップしたりするには、技術的な知識が必要になることがあります
・・・まぁ、ある程度はレンタルサーバー業者に問い合わせすれば解決することも多いです
とはいえ、自分でやることが増えるのは事実ですね
専用サーバーの種類「物理」「仮想」ってなに?
「物理」というのは、物理サーバーのことで、実際に目に見える本物のサーバーのことです
データセンターやオフィスに置かれていて、CPUやメモリ、ストレージといったパーツが入っています
サーバーの用途自体は「物理」「仮想」と違っても大きく変わりません
物理サーバーの良い点は、とても速くパフォーマンスがよいことです
全部のパーツを直接使えるので、性能がとても高くなります
それに、物理的に他のものから離れているので、セキュリティも強いです
もちろん、その分お金がかかります
買ったり、修理したり、アップグレードしたりするのに費用がかかります
一度にたくさんのリソースが必要なときに簡単に増やせないこともあります
もう一方「仮想」というのは、仮想サーバーのことで、物理サーバーの中で動いているソフトウェアのサーバーです
1台の物理サーバーをいくつかの仮想のハードウェア、つまりサーバー単位に分けて、それぞれが独立して動いています
一応、大本は一つのサーバー上にはなりますが、仮想のハードウェア(サーバー単位)で独立しているので、こちらもある意味専用サーバーということで、レンタルサーバー業者の専用サーバーメニューの一つとなります
仮想サーバーの良い点は、お金の節約になることです
1台の物理サーバーを分けて使うので、コスト効率が良くなります
また、これが一番重要で、リソースを必要に応じてすぐに増やしたり減らしたりできる
つまり小回りが利くので、とても柔軟と言えます
でも、悪い点は、物理専用サーバーよりかは性能が下がることがあるということです
仮想サーバーは同じ物理ハードウェアを使うことになるので、全体のパフォーマンスが落ちることがあります
そして、一つのハードウェア上に展開しているので、セキュリティ的に気になる人は気になります
最近のレンタルサーバー業者で言うなら、物理専用サーバーというのは数少なくなってきています
ビジネスなんで、たくさんいるユーザに利用してもらうことを目的としています
なので、小回りが利きやすい、仮想専用サーバー(VPS)のサービスが多くあるわけです
VPS | 初期費用 | 月額費用 | スペック | 詳細 |
---|---|---|---|---|
KAGOYA CLOUD VPS | 無料 | 約1100円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:50GB | 公式サイト |
ConoHa for GAME | 無料 | 約780円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:100GB | 公式サイト |
ablenet | 無料 | 約1250円 | CPU:2コア メモリ:1.5G SSD:40GB | 公式サイト |
さくらのVPS | 無料 | 約1,800円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:100GB | 公式サイト |
エックスサーバー | 無料 | 約550円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:50GB | 公式サイト |
レンタルサーバー各社の「物理」「仮想」を比較してみる
以下のような名称になります
仮想サーバー・・・VPS(Virtual Private Server)
物理専用サーバー
物理仮想サーバー
とはならんのね
VPSも基盤部分は結局物理サーバーとなりますが
ユーザへの提供としては「専用で利用できる物理サーバー」か「専用で利用できる仮想サーバー」となります
「VPS」は、コストを抑えながらも柔軟に対応できるけど、安定したパフォーマンスを出せない可能性がありますし、セキュリティに気をつける必要があります
どちらを選ぶかは、要件や予算に合わせて考えてみるといいですね
なお、上記「決められたリソースなので拡張するのが難しいです」というのは拡張性のことを言っていて、スケールアップ・ダウン、スケールアウト・インのことを指します
サーバーのスケーラビリティについて
スケーラビリティと呼ばれる
「スケールアップ・ダウン、スケールアウト・イン」とは、コンピュータやサーバーの「リソース」を増やしたり減らしたりする方法のことです
スケールアップ(Scale-Up)
スケールアップは、今使っているサーバーの「リソース」を増強することです
CPUを上位のものに変えたり、仮想で言うならコア数を増やしたり、メモリやHDD(SSD)をたくさん追加したりすることです
例:サーバーの処理が遅いので、コアを増やしてスケールアップした
スケールダウン(Scale-Down)
スケールダウンは、逆にサーバーの「リソース」を減らすことです
今あるリソース(メモリやCPU)を減らすことで、コストを節約することができます
例: スペック高めのサーバーだったので、メモリを減らしてスケールダウンした
スケールアウト(Scale-Out)
スケールアウトは、新しいサーバーを追加して「台数」を増やすことです
今のサーバーが負荷が高いので、もう1台サーバーを増やして、処理力を高め1台当たりの負担を分け合います
例: サーバーをスケールアウト(台数を増やし)して、複数サーバーで処理をする
スケールイン(Scale-In)
スケールインは、サーバーの「台数」を減らすことです
今まで使っていたサーバーが必要なくなったとき、サーバーの数を減らしてコストを抑えます
例: 3台構成のシステムからサーバ1台スケールインして、2台構成にした
まとめるとこんな感じになります
スケールダウン = 1つ以上のサーバーのリソースを少し減らす
スケールアウト = サーバー自体の台数を増やして、処理能力を上げる
スケールイン = サーバー自体の台数を減らして、無駄を減らす
「物理」「仮想」のスケーリングのしやすさ
物理サーバー
スケールアップするには、CPU、メモリ、HDDなどの部品が必要です
購入にお金がかかり、取り付けるのも時間がかかります
スケールダウンも同様に時間がかかります
部品を減らすこと自体はできますが、すでに買ったものを無駄にしてしまいます
スケールアウトは、実現は可能ですが、物理サーバーだと導入に時間がかかるでしょう
スケールインは、使っていないコンピュータを取り除くことですが、物理サーバーなので、やっぱり手間とコストがかかります
仮想サーバー
スケールアップは、設定を変更するだけで仮想サーバーのリソースをコントロールすることができますし、簡単で時間もかかりません(サーバーの再起動が必要になるケースもあります)
スケールダウンは、設定を変えて仮想サーバーのスペックを減らすことができ、コストも節約できますが、同様にリソースも節約できます
スケールアウトは、物理サーバーの中に新しい仮想サーバーを作ることです
手軽ですが、物理サーバーのリソースに限界があると、増強ができない場合もあります
スケールインは、仮想サーバーを削除して数を減らすことです
使わなくなった仮想サーバーを消すことでリソースを節約できます
物理サーバーはパフォーマンスは安定していますが、リソースの増減が大変になります
一方、仮想サーバーは柔軟にリソースを増やしたり減らしたりできますが、物理的リソースに限界があるのでサイジングには注意を払ってください
どちらが良いかは、一概に言えないので、使用目的(要件)や予算に合わせて考えましょう
しかしこれを、自前でサーバーを準備するのではなく、レンタルサーバー業者のサービスを利用することによって、簡略化することができます
それぞれプラン変更するだけで「ベアメタル」「VPS」ともに比較的楽にスケーリングすることができます
お金の心配が無ければ、スペック高めの物理サーバーを用意
仮想を用意するときは実際に稼働してみて、不都合あったらリソースを調整していけばいいと思います
ベアメタル、VPS どっちを選べばいいの?
ベアメタルの方がVPSよりパフォーマンスが高いことはお伝えしました
「じゃあ、お金があればベアメタル一択?」という考えも違う気がします
肝心な選定ポイントは「何をするのか?」です
利用目的によって、ベアメタル or VPS、それぞれ考えるべきなのです
ベアメタルを選定する場合は、ハードウェア自体も完全に独立して、安定したパフォーマンスを求める場合です
VPSを選定する場合は、拡張性が柔軟にできます
以下のことを考慮して、どちらかを決めましょう
・完全に占有として使いたいか
・今後リソースの増強予定はないか
レンタルサーバー業者の専用サービスを選べば、ハードウェアを自前で用意することもなく
ファシリティ関連もほとんどノータッチで問題ありません
それを理解した上でどちらかを選べばいいとおもいます
また、大抵のレンタルサーバのサービスにはお試し期間があるので
実際に運用してみて、使用感の確認、また負荷テストを経てから決めればいいと思います
結局のところ、見た目のスペックよりかは実際に使ってみてどうかという部分もあると思うからです
運用の手軽さ&導入のしやすさで「仮想(VPS)」をおすすめします
以下のサービスを検討してみるのもいいと思います
いい感じのプランを紹介しておきます
VPS | 初期費用 | 月額費用 | スペック | 詳細 |
---|---|---|---|---|
KAGOYA CLOUD VPS | 無料 | 約1100円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:50GB | 公式サイト |
ConoHa for GAME | 無料 | 約780円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:100GB | 公式サイト |
ablenet | 無料 | 約1250円 | CPU:2コア メモリ:1.5G SSD:40GB | 公式サイト |
さくらのVPS | 無料 | 約1,800円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:100GB | 公式サイト |
エックスサーバー | 無料 | 約550円 | CPU:3コア メモリ:2G SSD:50GB | 公式サイト |
まとめ
ベアメタルとVPSは、それぞれの特徴と異なるメリットを持っています
どちらか適切な選択をするためには、プロジェクトの要件や予算、技術的な知識など、さまざまな要素を総合的に考える必要があります
その際、ベアメタルとVPSの違いを正しく理解し、自分のプロジェクトに最も適した選択肢を見極めることが、成功への重要なカギとなりますね
手軽に気軽にレンタルサーバーのサービスを利用して、いろいろとお試しで利用していくのが最適解だと思います